園児・職員で「丸太階段」をリフォーム ―いなさ幼稚園―

 長崎市の認定こども園「いなさ幼稚園」の田中副園長様から、当組合に次のようなメールをいただきました。
「園庭には、木製電柱を再利用したアスレチック「丸太階段」があります。丸太を地中に埋めて柱上に立て、間隔を空けて4本を階段状に並べたものです。単純なものですが、子供たちはそれが大好きで毎日のように上ったり、降りたりを繰り返して遊んでいます。丸太は40年程が経過して、老朽化して危険な場面も増えてきました。取り替え用にも木製電柱はなく、ネットで探しても無く困っています。貴組合で扱っている丸太を譲っていただけないでしょうか。」

 長崎支所では、副園長様から「幼稚園の教育目標は『健康で明るく、創造力豊かな子供を育てる』ということで、このような遊具を自前で作成して、知恵を巡らせ遊び方を考え恐怖心と闘いながら遊んでいる。」ことなどを聞き、幼稚園の方針に共感を覚え、長崎市内の間伐作業地から出たヒノキの未利用材、直径約20cm、長さ約1mの丸太を5本寄贈しました。

 このほど、園児・職員の皆さんで穴掘り、丸太埋めをされて、写真にあるような立派な丸太階段が完成したとのお礼の連絡をいただきました。穴掘りが園児の遊びになり、木の根っこやらガラクタやら出てきて、宝探しのようになり面白かったそうです。

 園児の身体が隠れるほどの穴掘りはきつかったと思いますが、楽しそうな笑顔の写真を見て、こちらもうれしくなりました。当組合では、このような木の温もりや山の大切さを教えていただく活動には、微力ながらお手伝いをさせて頂きたいと思っております。
                               長崎南部森林組合長崎支所

★縮小旧20221013_101643

★縮小穴20221026_131841_01

★縮小新20221114_140105